Pet Mag. | 大切なペットのための情報マガジン

愛ペット健康ライフ


浜本忠勝さん・中島潮里さん(whyte美容師)&マレくん(キャバリア・チワワ・マルチーズのミックス)・アモちゃん(ダルメシアン)~あの人の愛ペット健康ライフ〜

手に職を持ち、忙しい日々を送る浜本忠勝さんと中島潮里さん。おふたりは原宿のヴィーガンヘアサロン「whyte」のオーナーとトップスタイリストであり、生活をともにするカップルでもあります。
そんなふたりが人生の相棒として選んだのは、ミックス犬のマレくんとダルメシアンのアモちゃん。今回は4人のにぎやかな暮らしとその裏にある熱い想いを伺ってきました。
PROFILE
  • 飼い主:浜本忠勝さん(31歳)
    ヴィーガンサロン「whyte」オーナー/好奇心旺盛で新しいことに次々と興味を持って探究する。大のベイスターズファン(Instagram
  • 飼い主:中島潮里さん(33歳)
    ヴィーガンサロン「whyte」トップスタイリスト/正義感が強く、武士のような女性。細かいところに気が利くしっかり屋(Instagram
  • 愛犬:マレくん(4歳)/キャバリア・チワワ・マルチーズのミックス
    ツンデレで猫のような一面あり。人間臭さも持ち合わせ、性格的にはけっこう繊細(Instagram
  • 愛犬:アモちゃん(3歳)/ダルメシアン
    天真爛漫で元気いっぱいな犬らしい犬。走ることが大好き(Instagram

あこがれだった犬との暮らしに向け、ブリーダー探しからスタート

浜本「もともと実家でシーズーを飼っていたんです。それもあってか僕は昔から動物が好きで、いつかダルメシアンを飼うことにあこがれていたんです。
大人になっていよいよ犬を飼おうと決心したんですが、当時住んでいた家は狭かったので、大型犬は物理的に厳しくて。ブリーダーのサイトをいろいろ見ていたなかで、ちょっとシーズーっぽさがあって白黒カラーで、パンダみたいな見た目のマレにひとめぼれ。潮里さんに相談して、我が家に迎え入れることになりました」

中島「アモが我が家に来たのは、それから1年くらい経ってからです。広さのある今の家に引っ越すことになったので、大型犬でも大丈夫かな?と」

浜本「ダルメシアンをブリーディングしている人をSNSで見つけて、生き方や犬の育て方がとても素晴らしかったので連絡を取り合うようになっていたんです。
で、ちょうど子犬が産まれるタイミングと引っ越しをする時期が合ったので、アモをお迎えすることになりました」

中島「実は、保護犬もいろいろ探していたんですけど、とにかく条件が厳しくて。なかでもネックだったのが『入籍していないとダメ』というもの。
結婚しなくても一緒に暮らしている人もたくさんいると思うのですが、なんでかな?って不思議に思いました」

毎日がスポーツ!?2匹とのハードなお散歩事情

浜本「実家で飼っていたのが小型犬だったので、ダルメシアンと暮らしてみて、大型犬との暮らしの大変さを知りました。
とにかく走り回るんです!犬種的に運動量が多いこともあるのですが、放っておいたら何時間でも動き続けるくらい、体力があり余っているようで」

中島「私は実家でゴールデンレトリーバーを飼っていたので、大型犬の運動量には慣れているつもりでしたが、それでもダルメシアンは違いましたね。
たくさん走らせても、まだ足りないくらい。フルマラソンくらい余裕で走りそうな気がします(笑)」

浜本「多摩川の河川敷まで行って、ロングリードを付けてひたすら走らせているんですが、2時間くらいでやっと満足してくれる程度です。
最寄りの公園にあるドッグランにもほぼ毎日のように行ってますが、放っておくとひとりでず~っと走り回っています。ダルメシアンって、本当にすごいですね」

中島「マレのほうは普通のお散歩で十分なんですが、一緒に行ってくれているんですよ」

浜本「本人はそこまで走りたい気持ちはなさそうなんですけどね(笑)。お散歩に置いていかれるよりは…って感じでしょうか。
以前は休みの日に海に遠出していたんですが、最近はもっぱらキャンプへ。最近、ドッグラン付きのキャンプ場が増えてきていてすごく助かりますね。
到着したら2匹を放って、自由に走らせておけばいいので飼い主も楽ちん。先日もキャンプに行ったんですが、さすがのアモも疲れたようで。帰り道はかなりおとなしくしていて、『あ、これが一番いいな』って思いましたね」

中島「マレとアモも一緒にテントで寝てるんですよ♡特にマレは、私たちが夕食の支度をしているのに、さっさとテントに入って寝ちゃいます。そんなところも可愛いですね。
機会があれば、家族そろってトレッキングなんかもしてみたいです」

浜本「僕の場合、登山は挫折しそうなので…カヤックとかカヌーにも挑戦してみたいですね。あとは最近バイクに乗っているので、サイドカーにアモを乗せて走るのにもあこがれています」

中島「自然の中で木や地面に触れることを『アーシング』というんですが、わんこたちとの散歩やキャンプを通じて私たち人間も心身ともに健康的になれているんです」

犬との暮らしが変えた、浜本さんと中島さんの意識

中島「私はここ数年ヴィーガンな生活を送っていて、地球環境に関する問題などにも敏感でいるようにしているんですが、犬を飼うことでさらにそういう意識が強くなりました。
命の大きさに大小はないんですよね。うちの犬だけじゃなく、地球に数多くいる命を守ることも人間に課せられた役割だと思っています。
マレとアモが家族になってから、いろいろなことに感謝しながら生きていかなければならないということを、学べるようになりました」

浜本「僕はマレを飼ったことでよりヴィーガンに目覚めたように思いました。生き物と暮らすなかで、なんていうか感覚が鋭くなったのかもしれません。僕にとって良い“気づき”を、わんこたちが与えてくれたように感じています」

中島「犬にもヴィーガンの思想を押し付けてはいないですが、人間の食べ物は絶対にあげないようにしています。あと野菜を食べさせるときは、無農薬・無添加のものを選ぶように。
おやつも滅多にあげませんね。お店のお客さんからたまにおやつをいただくんですが、私のこだわりを知ってくださっている人ばかりなので、無添加のものを選んでくださっているので、本当にありがたいです」

浜本「フードはブリーダーさんにオススメされたものが多いです。今でもやりとりをしているので、迷ったり悩んだりしたら相談させてもらっているんですよ。
アモは子犬のころにあげていたフードが合わなかったようで、涙やけができてしまって。フードを魚系のものに変えたら、だいぶ改善されました。
食べる物が大切なのは、人間も犬も変わらないことを実感しましたね」

2人+2匹というより「4人の家族」

浜本「僕も潮里さんもバリバリ働いているので、わんこの留守番の時間ができるだけ短くなるよう、お互いに働く時間をずらし、寂しい思いをさせないよう注意しています。
前までは仕事の後に遊びに行ったりしていたのに、今はまっすぐ家に帰ることがほとんど」

中島「気が付いたら、すっかり犬中心の暮らしになっていますね。朝起きてまず2匹のトイレの始末やごはんの用意をして、それから自分たちのことを始める。大変なこともいろいろありますが…一番大変なのは、やっぱりお留守番かな。
少しでも体調や機嫌が悪いと、お留守番の間にうっぷんを晴らそうとするのか、部屋がすごいことになっちゃうんですよ」

浜本「本当に大変です。もうすぐマレが4歳でアモが3歳になるので少しは落ち着いてきましたが、想像以上の規模でものが壊されるんです(笑)。実家で飼っていた犬がいかにおとなしかったか痛感しました。
ありえないレベルで部屋が壊れるので、アモが1歳くらいのときは大型犬を飼うことに挫折しかけましたね(笑)」

中島「壁とかをかじるんですよね。『え!そこをかじるの!?』っていうところまで。なんか不思議な音がするな~って目を覚ましたら、壁に穴が開いていたり。我が家は賃貸なんですけど(笑)。
ただ、不思議と愛情が勝つんです。もう仕方ないなぁ、でも可愛いから許す!って」

浜本「マレもアモも僕たちにとっては子どものような存在。ありきたりな言葉ですが『家族』なんですよね。2人と2匹というより、4人で暮らしている感覚。
実家の母親も溺愛してくれていて、甥っ子たちもわんことワイワイ遊んでくれて。そういうのを見ていると、人間と動物といっても生き物としての違いはないんだな~って思います。にぎやかで楽しいですよ。
大変なことはたくさんありますが、それ以上に僕たちに対して全力の愛情を与えてくれる存在。それが犬です。
だからこそ、これから犬を飼いたいと思っている人には、命の責任が生じることを理解して、事前にさまざまなことを想定してから飼うことを決めて欲しいと思います」

中島「無責任に飼うのはやめてほしいです。可愛いから飼いたいという気持ちは分かります。でも、それだけではダメ。
細かい変化に気付けるよう、犬をよく見てあげてほしいですね。病気の種類などもある程度勉強しておいた方がいいと思います」

一匹でも多くの犬を救うためにできることを


浜本「保護犬を引き取ろうと以前考えてはみたものの、さまざまな規制から我が家に迎え入れられなかったんですが、そのことからもっと別の角度で自分たちにできることはないか?と思い、ヴィーガンレザーのブランド『Chu.』を立ち上げました。
首輪やバッグ、携帯ストラップなどを作って販売し、売り上げ金を保護犬の団体に寄付。自分たちが保護犬を迎え入れることができなくても、貢献できることを考えています」

中島「販売している小物は、すべて環境に優しいものになっています。バッグは廃棄されたペットボトルから作られた繊維を使用したり、首輪の素材になっているヴィーガンレザーは、廃棄されるはずのりんごの皮から作られています」

浜本「本来、新しいものを作り出すことは循環といううえであまりポジティブな感覚はないので、いずれはものづくりではない分野でも貢献できたらいいなと思っているんですけどね。ひとまずは、自分たちができることからコツコツと。首輪もバッグもサーキュラー・エコノミーを意識しています。
こういう活動は知り合いを通じて生まれたものなんです。人と人とのつながりも循環のひとつ。ビジネス観点ではなく、つながりを広げていけたらいいと思っています」

浜本さん&中島さん流・イヌとの暮らしMyルール

その1 いっぱい話しかける
その2 家族として意識する
その3 いろいろな場所に一緒に行く

 

中島「たとえ相手が犬であっても一緒に暮らす家族。対等な存在なので、きちんと話しかけています。意外と理解してくれるんですよね」

浜本「人間が偉くて犬が下、ということはないと思うんです。だから、嬉しいことや楽しいことはわんこたちにもきちんと共有しています。2匹がそれを望んでいるかは分からないですが、やはり家族は家族。一緒が一番です」

マレくん&アモちゃんの愛用品をチェック

愛用品①:キャンプに欠かせない「ペット用アース渦巻」

浜本「キャンプに行くときの必需品。普通の蚊取り線香より香りが優しい気がします。量もたくさん入っていて、コスパが良いのも魅力。
ペットへの安全性がきちんと確認されているものは、気兼ねなく使えていいですね」(商品リンク

愛用品②:いつも歌い出す「FKJの楽曲」

浜本「マレはフランスのミュージシャン『FKJ』の曲が流れると、決まってスピーカーの前に行って歌い始めるんですよ。なんだなんだ?と思ったんですが、FKJの曲のうち3曲くらいお気に入りがあるようで、楽しそうに歌っています」

愛用品③:おやつを仕込んで遊びながら学べる玩具

中島「アモのお気に入りは、ごはんやおやつを仕込んでおいて遊びながら学べるタイプの玩具です。家に帰ったら『早くエサ入れて!』ってせがまれます。
ぬいぐるみや普通のおもちゃはすぐに壊しちゃうんですが、このおもちゃは長持ちしていますね」

おわりに

ふたりの愛情を全身に受けて暮らすマレくんとアモちゃん。撮影中も生き生きと愛らしい姿を見せてくれました。
「家族」である4人の生活は、刺激的かつエキサイティング。お互いを高め合える存在でもある浜本さんと中島さん、そして2匹の愛犬たちの素敵な生き方に癒されるひとときでした。

 

Photo_篠田工(go relax E more) Interview & Text_和栗恵 Edit_篠原泰之



PAGE TOP