Pet Mag. | 大切なペットのための情報マガジン

愛ペット健康ライフ


福西崇史さん(元サッカー日本代表・解説者・指導者)&ココくん(トイプードル)~あの人の愛ペット健康ライフ~

高校卒業とともにサッカーJリーグ・ジュビロ磐田に入団し、黄金期を支える名ボランチとして活躍。2002年日韓大会と2006年ドイツ大会のワールドカップで日本代表メンバーを務めた福西崇史さんもまた、愛犬家のおひとりです。
愛くるしい表情で福西さんとのお散歩を心待ちにしているココくんとご家族との暮らしを、赤裸々に語っていただきました。
PROFILE
  • 飼い主:福西崇史さん(46歳)
    元サッカー日本代表で現在は解説者とともに、指導者としてさまざまな地域で子供たちにサッカーを教えている。趣味は「家族サービス」(Instagram
  • 愛犬:ココくん(8歳)
    トイプードル。性格は甘え上手で、寂しがり屋

溺愛はしない。ほど良い距離感が心地いい


「よく犬や猫を自分の子どものように可愛がっている飼い主の人はいますが、いろいろな向き合い方があるなかで僕は犬と人間はある程度の距離を持つことで上手くいくと思っているタイプなんです。
なのでココには、基本的に僕たちの生活に合わせてもらうようにしています。
とはいえ、なんだかんだ言って僕のお腹の上で寝ていたり、息子の上に乗っていたりするので、間違いなく愛情モードなんですけどね。ココ自体、自分が人間だと思っているんじゃ?と思うことがよくあります」

ココくんとの出会い


「ココの前に飼っていたのは、ヨークシャーテリア。その犬が亡くなったとき、家族みんなの胸に穴があいてしまった感じだったんですよ。
そんなときに、妻がペットショップに行ってココを見つけて。後日、一緒に見に行ったら、目が合ったというか気が合ったというか。いわゆるひと目惚れ。
気が付いたら家にお迎えしていましたね。トイプードルを選んだキッカケは、犬種的に抜け毛が少ないほうなので、家族にとっても飼いやすだろうと思って決めました」

太ったかも?と思ったらココくんと散歩したり走ったり


「人間と犬、それぞれ互いにペースがある。だからこそ干渉し過ぎないことで、僕とココとの絆を保っていると思います。
ただし『犬は犬』とはいえ、一緒に暮らす家族の一員。エサの時間が遅れてしまうことがあっても、散歩はできるだけ行ってあげたいと思っています。
散歩のときは、一緒に走るのがお約束。意外と足が速いんですよね、こいつ。最初は俺のほうが勝ってるのに、いつの間に、ココのほうが先を走っていたりして。互いにムキになって走ってると、本当にいい運動になります」

散歩を通じた健康な関係


「実際には僕自身の体力づくりにもなっているんじゃないかな(笑)。ちょっと食べ過ぎたかな?と思ったら、ココと全力ダッシュしに行きますから。
散歩するのもひとりじゃつまらないけれど、犬がいたら気まずくない。そう考えると、犬との暮らしは健康になりたい人にとって最適かもしれないですね。
そうそう、ココと散歩に出かけるときは、携帯をいじるのをやめるようにしています。メールや電話が来ても『後でかけ直します』って感じで切るのがお約束。
散歩はふたりの時間なので、コミュニケーションをしっかりと。ただ、ココに対してかなり一方的に話しかけてるので、ヤバイ人だと思われてないかだけが不安です(笑)」

家族が和む存在。それがココくん


「僕たち家族にとって、ココは癒しであり、和ませてくれる存在。たとえば僕と妻がちょっとケンカになったとき、心を収めるキッカケになってくれます。
クッションみたいな緩衝材になるんだろうね。人間だけだとギスギスしちゃうところを間に入ってくれることにより解消されていく。
そういうとき、犬の存在って偉大だなって感じますね。こんなに小さいのに」

アスリート仲間もペットを飼う人は多い


「もちろん、いいことばかりじゃないですよ、犬を飼うのって。ココの場合はたまにわざと粗相をするんだけど、それが本当に嫌で(笑)。
トイレはトイレって分かってるようなので、絶対にわざとなんですよ。先日もビーズソファに粗相をしたようで、持ち主の息子が必死になって洗っていました。

まあ、こういうマイナス面を差し引いたとしても、僕たち人間にとってプラスな存在になってくれるのがペットだと思います。何より反応してくれるのがいい。犬でも猫でも、こっちを認識して構ってくれる相手がいるって、嬉しいものですから。
アスリート仲間も多くが犬や猫を飼っているんですが、ペットが与えてくれることが多いことに、みんな気付いているんじゃないかな」

福西さん流・愛犬との暮らしMyルール

その1 ペットはペット。でも、相手をきちんとリスペクトする
その2 ジャンプさせない
その3 犬同士のコミュニケーションを推奨する

「ご褒美感覚で、たまに良いエサをあげることも。でも、寝るときはケージへ(最近は妻が一緒に寝ることも)。犬として区別しながらも、ココをリスペクトすることは忘れません。なんだかんだいっても、ココのことは好きなので。対等な関係で、互いに仲良くやっていきたいですしね。
ジャンプをさせないというのは、トイプードルの足腰が弱いため。医者からも止められているので、ソファやベッドなど高いところへの上げ下げはできるだけ抱っこしてあげるようにしています。

それと、犬は犬として、犬同士のコミュニケーションを取ることが必要なのでは?と思うので、散歩に行って他の犬が近寄ってきたときなど、ココの好きなようにさせています。最初のうちはほえちゃうこともあるけど、慣れれば互いにかぎ合っているので。過保護にしすぎちゃうと、犬らしさがなくなりそうで嫌なんですよ。
犬としての“自然”を保ってあげることも、飼い主として大切なこと。最近はもう1匹飼おうかと検討中です」

ココくんの愛用品をチェック

愛用品①:去勢した犬用のフード


「ココは少しだけセンシティブなので、去勢した犬用の食事を与えています。これは食いつきがいいのでお気に入り。おやつは特に気にせず、普通のものを食べさせています」

愛用品②:筒状の玩具


「中に入り込んで鼻や手を出している姿が可愛いんです。狭いところが好きなのは、犬の習性なんですかね?体に何かがくっついている感じが落ち着くのかな。わざわざ僕の足の間に挟まって寝ていたりするので」

おわりに


「溺愛していない」「犬は犬」と少し突き放した言い方をしているのに、インタビュー中も撮影中も、ひたすらココくんに愛情あふれる視線を投げかけていた福西さん。
お互いがお互いを思いやる――犬と人間、理想の関係を垣間見ることができた、とても素敵なインタビューでした。

 

Photo_福田一稀 Interview & Text_和栗恵 Edit_篠原泰之



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